2021-03-29 長谷川四郎の『遠近法』のこと 晴れて風がやや強い。花吹雪が一部に見られる。桜のあとにツツジの花が咲き始めている。 先日、古本屋で入手した本で長谷川四郎の『遠近法』を読んでいるところ。 1 事故 2 陳述 3 旅行 4 殺人 四篇からなるオムニバス風の小説作品である。装幀・中井幸一。 本の帯に、開高健、埴谷雄高の両氏の評が書かれている。 《ぼくにとって氏は決して駄作を書かない作家として映る。これはやつかいなファン気質だ。ぼくはついに長谷川氏の批評者となることが出来ないのだ。》(開高健氏評)