長谷川四郎の『遠近法』のこと

 晴れて風がやや強い。花吹雪が一部に見られる。桜のあとにツツジの花が咲き始めている。

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 先日、古本屋で入手した本で長谷川四郎の『遠近法』を読んでいるところ。

 1 事故  

 2 陳述

 3 旅行

 4 殺人

 四篇からなるオムニバス風の小説作品である。装幀・中井幸一。

 本の帯に、開高健埴谷雄高の両氏の評が書かれている。

 《ぼくにとって氏は決して駄作を書かない作家として映る。これはやつかいなファン気質だ。ぼくはついに長谷川氏の批評者となることが出来ないのだ。》(開高健氏評)

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