牡丹雪

 早朝から雪が降り始めた。ふわりふわり牡丹雪だ。正午ごろには薄っすらと牡丹雪が積もっていた。山茶花(さざんか)の花にも雪が積もっていた。白と赤の色がいいね。
 『美術手帖』2006年2月号は「特集 マンガは芸術(アート)か?」。椹木野衣伊藤剛の対談「スーパーフラット以後のマンガと美術」を面白く読んだ。「美術史とマンガをクロスさせた表現史が必要とされるゆえんです。(椹木)」と言うことを、岡本一平から岡本太郎への流れからタイガー立石赤塚不二夫へとつなげて見ている。「こうしたラインは、美術史だけ見ていても絶対に見えてこない。」とも語っている。賛否は別にして、なるほどね。
 NHKラジオ深夜便の「朗読」は藤沢周平原作の「蝉しぐれ」で、松平定知アナウンサーの声に色がある。登場人物の声音(こわね)を見事に表現している。うーん、上手いなあ。
 「演芸特選」は落語「ねぎまの殿様」を五代目古今亭今輔。お婆さんの声音が絶妙の落語家。さて、これから聴いてみよう。