白蓮を切らんとぞおもふ僧のさま

ハスの花

 梅雨空で降ったり止んだりだったが、夕方に晴れ間が見えた。暮れてから夜半に雨になる。
 雨上がりの公園の池に寄り道。ハスが一輪咲いていた。うーむ。見事だ。蕪村の句に、「白蓮(びゃくれん)を切らんとぞおもふ僧のさま」。
 明和五年五月十六日の句である。
 正津勉『笑いかわせみ』(河出書房新社)を読了。「笑いかわせみ」は、詩人の鮎川信夫北村太郎と一九八二年の正月を三人で過したという冒頭の回想から始まる。
笑いかわせみ