「新・話の泉」の「秋の拡大スペシャル」を聴く

 NHKラジオで、「新・話の泉」という番組の「秋の拡大スペシャル」を途中から聴く。
 今夜は、立川談志山藤章二毒蝮三太夫嵐山光三郎松尾貴史山本益博が出演。
 ちょうど、第二部の「悲憤慷慨世の中審議会」が始まったところだった。「親の顔が見たい」と題して、司会の渡邊あゆみアナウンサーが出演者に、尋ねる。
 話題は、子供のしつけについて、子供を叱らない親、箸の使い方の出来ない人、問題ペアレント、裕福でも給食費を払わない親 、出来ちゃった婚、自信のない親が増えてといった話題で盛り上がったところで、昔のお父さんはどんなだったか。
 渡邊あゆみアナウンサーが、「難題の解決策は、この番組の常套手段として、(解決策を)落語に求めようと、聴いてもらいます。八代目文楽『癇癪』ですが・・・」と番組を進める。文楽の落語「癇癪」を聴いて、その世界をめぐり談論風発。面白いね。
「悲憤慷慨世の中審議会」が終わったあとに、「お座敷遊び」に檜山うめ吉さんが登場する。
 お招きしました檜山うめ吉さんです。
 ご挨拶がわりに、小唄です。三味線で「いきな烏」を。
 うめ吉ねえさんの、都々逸で、あ〜こりゃこりゃ。
 右も左も偽者ばかり・・・。
 都々逸を聴いたあと、渡邊アナウンサーが、うめ吉さんへ、
 「あのー、いつもお着物ですか。」
うめ吉「はい、寝るとき以外はずっと着物でございます。」
 「東京に出て来て、東踊りを見て、大変カルチャーショックを受けまして、自分が日本に生まれて来ていながら、全然日本のことを知らなかったんだということにびっくりして、それから長く、日本人になりたいな思っていて、三味線を始めました。で、寄席の世界に出会いまして・・・。」
 「裏の背戸屋」をみごとな声音で始めたところで、九時のニュースの時間になる。
 
 第三部は、落語検定。廓話の代表格の「明烏」をめぐる話で、その雑学が興味深い。完璧主義者、文楽黒門町。「明烏」のテーマ。
 来月の落語検定の問題は、落語「宿屋の富」から。
 書店で、「新刊展望」「青春と読書」2007年10月号をもらう。