水仙に狐あそぶや宵月夜

 今日は二十四節気のひとつ大寒である。
 小寒立春との間で、一年中で一番寒い時期というように寒い一日であった。
 朝から曇っていたが、夜になると晴れる。
 夜半に外が明るいので出てみると、風もなく月が丸く天頂付近に見えた。天の川は、月明かりでほとんど眺められないのだが、月のそばで西の方に火星が輝いているのだった。
 月明かりに手を差し出すと地面に影が出来る。
 蕪村の句に「水仙に狐あそぶや宵月夜」。安永四年の句である。
 野尻抱影の『星三百六十五夜(下)』(中公文庫)から9月4日「縁日」を読む。
 1月3日の日記に、来嶋靖生・編『東海道品川宿――岩本素白随筆集』(ウェッジ文庫)という本の編者である来嶋靖生さんからのコメントがあったので吃驚した。
 野尻抱影岩本素白が、親しい間柄だったということが分かって嬉しい。

東海道品川宿―岩本素白随筆集 (ウェッジ文庫)

東海道品川宿―岩本素白随筆集 (ウェッジ文庫)