山守のひやめし寒きさくらかな

ソメイヨシノ

 気象台の開花宣言がでた桜だが、ぼつぼつ咲き出したソメイヨシノを見かける。
 この陽気だと週末から来週にかけて、花見の行楽で賑わうのではないかな。夜は冷え込む。
 蕪村の句に、「山守(やまもり)のひやめし寒きさくらかな」。安永五年二月二〇日の句である。
 書店で『青春と読書』2008年4月号をいただく。
「物語の楽しみはディテールにあり」と題した川上弘美へのインタビュー(聞き手:管聡子)で、四月に刊行される『風花』をめぐる話、それとささめやゆきの「わたしの履歴書 この世は夢幻」を読んだ。
 ささめやの「すばる」の表紙絵が『ヘッセの夜 カミュの朝』という本になったんだね。
 もうひとつ、蜂飼耳の「マリモ問屋の思い出」も。蜂飼の『転身』に注目。