『ほろにが菜時記』

 寒の戻りのような冷え込みだった。季節が逆戻りしたような天気である。
 4月からウェッジ文庫が休刊だそうだが、5月の新刊でウェッジから塚本邦雄著『ほろにが菜時記』が出るようだ。
 塚本邦雄といえば、先月『出埃及記』(しゅつえじぷとき)という「本」を見た。
 塚本邦雄の歌が入って、望月通陽の染色画による本である。
 歌の文字が染色で作られているのだった。紙の本ではなく、布製の本なのだった。

 望月通陽の染色画と塚本邦雄の歌によるオリジナルなデザインの「本」、『出埃及記』。