雨宿りと俳優

 昨日の夕方、にわか雨があり久しぶりに雨宿りをした。お店の軒先に雨が止むのを待つ人がぼーっと空を見上げている光景。こういう光景はなぜか懐かしさを覚える。20分ほどで雨あがる。
 もう秋分だというのに暑く、この日の気温は30℃を超えた。
 先日、俳優の小林桂樹さんが亡くなられた。合掌。小林桂樹さんが出演した映画で気に入っている映画をあげてみると・・・。
 春原政久(すのはらまさひさ)監督の『三等重役』(1952年、東宝、98分、白黒)
 成瀬巳喜男監督の『女の中にいる他人』(1966年、東宝、102分、白黒)
 吉村公三郎監督の『偽れる盛装』(1951年、大映、102分、白黒)
 堀川弘通監督の『激動の昭和史 軍閥』(1970年、東宝、134分、カラー)
 小津安二郎監督の『小早川家の秋』(1961年、宝塚映画、103分、カラー)
 堀川弘通監督の『黒い画集 あるサラリーマンの証言』(1960年、東宝、95分、白黒)など。
 『三等重役』では、森繁が課長役で、社長秘書の一人を小林桂樹が演じていた。三等重役の河村黎吉(れいきち)の名演が光る映画。
 『女の中にいる他人』は、小林桂樹新珠三千代との夫婦役で苦悩し追い詰められていくサスペンス・ドラマ。鬼気迫る妻を演じている新珠三千代の演技がいい。梅雨明けの雷雨の停電の夜に夫が妻に告白するシーンが印象的。
 『激動の昭和史 軍閥』では、東条英機を演じていた。
 『黒い画集 あるサラリーマンの証言』は、原作が松本清張。裁判の証言をめぐって保身のために嘘の証言をついてしまう人間の弱さを好演。