「日曜美術館」で「夢の国芳 傑作10選」

 朝、NHK教育テレビの「日曜美術館」で「夢の国芳 傑作10選」を観た。ゲストが篠田正浩さん。
 三枚つづきの絵の大胆な構図、マンガを読んでいるような一瞬一瞬の動きのある絵。
 影絵で、表と裏に描かれた絵の違いに驚く楽しさがある。
 あるいは団扇(うちわ)に描かれた女たち、その美人画を描いた団扇(うちわ)絵は、歌川国芳は、染物屋の息子だから、江戸文化の一番シックなところを表現している。
 かわいらしさ、マンガにも通じる表現。自分のオリジナリティを、親しみやすさがある。
 生活を豊かにするサービス精神がうかがわれる。
 風刺画も描く。国芳は、無階級を理想としていた。あらゆる人間は平等だとみている。
 篠田正浩さんは、国芳は風景画が素晴らしいと、国芳の描いた江の島の風景を絶賛する。
 聴いていると、なるほどなぁ。風景の描き方が映画が理想とするような描き方をしている。 
 
 参照:「夢の国芳 傑作10選」http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2011/0515/index.html