「文学のしずく」でポー作『盗まれた手紙』を聴く

 早朝、NHKラジオの「文学のしずく」という番組を聴く。
 佐々木直次郎訳、エドガー・アラン・ポー作『盗まれた手紙』を俳優の仲村トオルが朗読する。
 物語は、ある貴婦人の盗まれた一通の手紙、その意外な隠し場所をデュパンが推理し探し当てる。
 耳で聴く推理小説であるが、佐々木直次郎訳から本文の要点をおさえて、簡単にまとめたものを朗読しているようだ。
 佐々木直次郎訳が以下の「青空文庫」で読めるので、録音したものを再び聞きなおして鑑賞してみる。
 「青空文庫」の訳した文章を目で追いながら、仲村トオルによる語りで朗読を聴く。
 『盗まれた手紙』の細部の記述は省略しているが、会話の部分を編集して物語の流れに影響を与えないように気を配り、筋が分かるようにと上手く編集はしている。
 「ラジオ文芸館」という同じ朗読番組と違うのは、「文学のしずく」は全文を朗読するというのではなく、全体をわかりやすくまとめて、重要なところは外(はず)さないで抜き出している。
 ダイジェスト版の『盗まれた手紙』を朗読している。
 「ラジオ文芸館」ではなく「文学のしずく」。「文学のしずく」とは、言い得て妙ですね。
 佐々木直次郎訳の全文は以下で読めます。
 参照:エドガー・アラン・ポー『盗まれた手紙』http://www.aozora.gr.jp/cards/000094/files/42338_15651.html