先日、大型書店で洋書のバーゲンセールをやっていた。
英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語の本で、文学・思想、絵本が中心の展示であった。
須賀敦子によるイタリア語訳の本に『LIBLO D'OMBRA』があった。*1
Atsuko Ricca Sugaの名で谷崎潤一郎の作品からの翻訳である。
巻末に地名、建物(お寺など)のイタリア語の読者への理解を補助する注記解説がしっかりしている。
Giovanni Mariottiの編集、解題がAdriana Boscaroである。
他にイタリア語訳の本では、中島敦の小説があり、表紙の虎の絵のデザインが好印象ですね。
購入したのは小川洋子の『Una Perfetta stanza di ospedale』 で400円。10ユーロ。
今、1ユーロ=120円くらいである。
PICCOLA BIBLIOTECA ADELPHIのシリーズの一冊だ。
小川洋子の『Una Perfetta stanza di ospedale』の翻訳は、MASSIMILIANO MATTERIとMATAKE YUMIKOによる。
二編収録されていて、オリジナル・タイトルは、
Kampeki na Byoushitsu
Agehachou ga Kowareru Toki
他の日本人小説家の中に、丸谷才一のフランス語訳の本があった。
フランス語訳の小説では推理小説が目に付いた。
*1:注記:須賀さんは、『陰翳礼讃』を『LIBLO D'OMBRA』とイタリア語訳している。