馬酔木(アセビ)を見る

 
 19日は二十四節気のひとつ雨水であった。以後晴天がつづく。
 連日最低気温が2℃、最高気温が12℃が続いていたが、今日は14℃を超える。

 七十二候では、雨水の頃、ツバキ、アセビ咲き、梅は咲き初めである。
 先日訪れたヤブツバキ(藪椿)の群落の近辺に点在する馬酔木(アセビ)の花も満開だった。
 スズランに似た白い花が鈴なりになっている! 
 

 ツツジ科の常緑低木。乾燥した山地に自生。早春、多数の白い壺(つぼ)形の花が総状につく。有毒。葉をせんじて殺虫剤にする。「馬酔木」は、馬がこの葉を食べると脚がしびれて動けなくなるのによる。  『大辞泉 

 小林一茶の俳句に、「片浦の汐(しほ)よけ椿咲(さき)にけり」。
 文化元年の句である。
 片浦という土地、海からの潮風を防ぐヤブツバキの樹林帯があって、赤い花が眺められる。
 今を盛りに、見る者に春の訪れを感じさせることよ。