りいと鳴く蟲のこもれる芒(すすき)かな

 1日は二百十日で晴れた。最高気温26℃、最低気温22℃で南の風が吹く。
 台風は日本海で熱帯性低気圧になった。蒸し暑い。
 
 「とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな
 「りいと鳴く蟲のこもれる芒(すすき)かな
 「いつ来ても園丁の居り末枯るる
 
 前書きは、「三渓園 三句」とあります。
 中村汀女の昭和七年(1932年)の俳句です。
 汀女は蜻蛉(とんぼ)や虫といった自然の生き物に目や耳を注いでいます。 
 「いつ来ても園丁の居り末枯るる」の句の園丁(えんてい)とは、三渓園の手入れをする庭師でしょうか。