『映画探偵』を読む

 四日、春分から十五日目。二十四節気のひとつ清明である。
 花曇りの空であった。最高気温21℃、最低気温15℃。
 桜狩りに山野をめぐる。桜は満開で一部に桜吹雪の場所も見られた。

 高槻真樹著『映画探偵』を読む。副題は「失われた戦前日本映画を捜して」。
 失われた戦前日本映画を探し求める個人コレクター、公的機関のフィルムの収集と保存・修復をしている関係者、敗戦を満州で迎え、その後も中国に残った映画人の話、海外の古物市で偶然発見された国内に現存しない三十五ミリフィルムの話等々。
 広島に眠っていた伊藤大輔監督「忠次旅日記」(1927年)のフィルムが発見された経緯(いきさつ)の詳細が興味深かった。

映画探偵: 失われた戦前日本映画を捜して

映画探偵: 失われた戦前日本映画を捜して