夏の蝶忘れたるほど風に耐え

 先日、道端の花壇にモンシロチョウを見かけた。
 花から花へと飛び回る蝶の白い翅(はね)には、黒い紋がある。
 近寄って観察をする。人の気配に敏感に反応して飛び去る。
 ふらふらと飛び、また花へと舞い降りて来る。 

シロチョウ科のチョウ。最も普通にみられるチョウで、翅(はね)の開帳五、六センチ。翅は白色で、前翅の先端が黒く、前翅に二点、後ろ翅に一点の黒紋がある。幼虫は菜の青虫・菜種虫などとよばれ、キャベツ・ハクサイ・アブラナなどの葉を食べ、害虫ともなる。年数回発生し、ふつう、さなぎで越冬。  『大辞泉

 参照:モンシロチョウhttp://www.pteron-world.com/topics/classfication/pieridae/pierinae/pierini/rapae.html


 「夏の蝶忘れたるほど風に耐え
 「夏蝶の胸打つばかり疾きことも

 中村汀女の俳句で、昭和十四年(1939年)の句です。