上汐のいよいよ早し雁渡る

ヒドリガモの群れ

 川に渡り鳥がやって来ていた。ヒドリガモの群れです。
 冬の到来を告げる季節になった。
 
 「上汐のいよいよ早し雁渡る
 「雁渡る谷底かけて人の家
 「雁の声落ちしところに残されし

 中村汀女の俳句で、昭和二十六年(1951年)刊の句集「都鳥」に所収の句です。