映画『いぬ』のベルモンド

 彼岸花ヒガンバナ)が道端に見られる季節になりました。
 赤い花の鮮やかさが、周囲に広がる緑色のヨモギを背景にしてひときわ目立ちます。

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ヒガンバナ科多年草。土手や田の畦に生える。秋の彼岸のころ、高さ約三〇センチの花茎を伸ばし、長い雄しべ・雌しべをもつ赤い六弁花を数個輪状につける。花の後、線形の葉が出て越冬する。有毒植物であるが、鱗茎(りんけい)を外用薬とする。曼珠沙華(まんじゆしやげ)。  『大辞泉

 先日、フランスの俳優ジャン=ポール・ベルモンドさんが亡くなったとニュースで知りました。

 今年の3月に「ミシェル・ピコリ追悼特集」があって、その一本ですが、ジャン=ピエール・メルヴィル監督の映画『いぬ』(1962年)(原題:Le Doulos)がジャン=ポール・ベルモンド主演のギャング映画でした。ギャングの男たちの裏切りと疑心暗鬼と友情、悲劇的なラストまでノンストップでハラハラドキドキして観ていました。トレンチ・コートにソフト帽が似合うベルモンドがかっこよかった。

 カメラワークも素晴らしい。
 ジャン=ピエール・メルヴィル監督のフィルム・ノワール映画の傑作です。