花はちす雀をとめてたわみけり

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 梅雨の晴れ間に、公園の池にハスの花と花が散って花托(かたく)が見られました。ハスの葉にトンボもいました。ショウジョウトンボの雄(おす)です。

 

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トンボ科の昆虫。雄は全体に鮮やかな赤色、雌は橙(だいだい)色。夏、池沼に普通に見られる。本州以南、アジア東部の熱帯に広く分布。  『大辞泉

 

 

  「花はちす雀をとめてたわみけり」
 芥川龍之介の俳句です。

 最近、新刊の文庫本で田中小実昌の『ほのぼの路線バスの旅』を読みました。既刊本の『コミさんほのぼの路線バスの旅』が中公文庫になったのでありますが、タイトルからコミさんが無くなっています。コミさんを付けたタイトルのままでないタイトルになっています。
 そういえば、「文學界」6月号に、神藏美子の「聖(セント)コミマサと奇蹟の父」という田中小実昌論を目にしました。『アメン父』をめぐる興味深い文章で、呉を訪れて足で取材をしています。今年が田中小実昌さん没後20年になるのですね。

 

ほのぼの路線バスの旅 (中公文庫 た 24-3)

ほのぼの路線バスの旅 (中公文庫 た 24-3)