秋風が吹く

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 秋風が吹く。夏日で最高気温は26℃。晴れて日差しが強い。白いムクゲの花が咲いている。

アオイ科の落葉低木。高さ約三メートル。葉はほぼ卵形で、縁に粗いぎざぎざがある。夏から秋にかけて、紅紫色の五弁花が朝開き、夕方にしぼみ、次々と咲き続ける。中国・インドの原産。庭木などにし、花が白色や八重咲きなどの品種もある。はちす。きはちす。ゆうかげぐさ。あさがお。もくげ。  『大辞泉

  
 「波」10月号にて、古井由吉『われもまた天に』についての川上弘美の「旅心」という書評、「図書」10月号にて、川上弘美の「でこぼこに」を読んだ。
 

たいがいの子どもは、でこぼこにしか成長できず、でこぼこにしか生きてゆけない。子どものためのお話が、孤独と死の影と世の中の中心ではない者たちを描くのは、だから、きっと当然なのだ。わたしはそれらの物語になぐさめられた。それらの物語を友と感じていた。そして、大人になった今も、同様である。(「でこぼこに」より)