ヒドリガモ

ヒドリガモ

 正午過ぎに川を渡っていたら川岸の岩場にカモの一団がいた。日光浴をしているような風情である。近寄ってそばで眺めた。上から見ているのでカモたちは気がつかないのかもしれない。カモのからだの模様の色やその特徴から調べてみると、ヒドリガモという名前のカモのようだ。岩などに付いている海苔のような海藻を食べることがあるという。そういえば、浅瀬の岩についているものをついばんでいる情景を何度か見かけた。渡り鳥のカモが間近に見られるということは、このヒドリガモは人に対する警戒感がないのかも。
 『種村季弘 KAWADE道の手帖』の対談「大隠は市に隠れる」を読み続ける。松山巌坪内祐三の対談で、田中小実昌の作品の繰り返し書くということをめぐって話しているあたりが興味を引く。うーん。確かに、田中小実昌はほとんど繰り返し同じことを書いている点があるなぁ。
 NHKラジオの2月3日(金曜日)の「ラジオ深夜便」で田中小実昌についての話が聞けそうだ。「こころの時代」に野見山暁治がゲストで登場するらしい。タイトルは「笑わぬ小実昌」とある。