公園の池へ寄り道する。ハスが成長して葉と葉が密集していた。散りかけた花や咲きそうな様子のつぼみも眺められた。花が済んだ後、蜂の巣のような穴に種が出来ていた。
《「はちす」の音変化》スイレン科の水生の多年草。根茎は節が多く、晩秋に末端部が肥厚し、蓮根(れんこん)といい、食用。葉は円形で長い柄をもち水上に出る。夏、水上に花茎を伸ばし、紅・淡紅・白色などの大きな花を開く。花のあと、花托(かたく)が肥大して逆円錐状になり、ハチの巣のような穴の中に種子ができ、食用。インドの原産で、古く中国から渡来し、池・沼などに栽培される。蓮華(れんげ)。 『大辞泉』
『蕪村遺稿』に、〈仏印(ぶつちん)の古きもたへや蓮の花〉*1
『森毅の学問のススメ』*2(ちくま文庫)から、山田稔と森敦との、それぞれの対談を読み進める。タイトルは「大学教師ごっこ」と「『意味の変容』をめぐって」。森毅のコメントによるとこの本で、山田稔との対談だけが馴れ合い対談であるという。ふーむ。〈でも、こうしたグダーとした場を、読者にお見せするのも一興と思う。文化というのは、どうせグダーとした退廃の気分から生まれるものだ。 ――森〉271頁