銀杏踏みて静に児(ちご)の下山哉

イチョウ

 公園のイチョウがすっかり散っていた。地面は黄色い敷物のようだ。夕方、東の空に満月、大きく見える。夜半に空を眺めると、南の空に高く昇っていた。月明かりが静寂な夜の気配をいっそう感じさせる。手のひらを月の明かりに差し出せば、はっきり見えるほどの光だ。
 イチョウを詠んだ蕪村の句に、

銀杏(いちやう)踏みて静に児(ちご)の下山(げさん)哉
稚子(おさなご)の寺なつかしむいてふ(ちゃう)哉

 夜、NHKテレビでキャンディーズ特集があって、何気なく見始めたら引き込まれて最後まで観てしまった。
 ブックオフで、五冊。各105円。
 山口昌男・編『越境スポーツ大コラム』1987年初版(TBSブリタニカ
 田渕義雄『寒山の森から』1991年7刷(晶文社出版)
 石山修武『「秋葉原」感覚で住宅を考える』1988年8刷(晶文社
 白洲正子『風姿抄』1994年初版第五刷(世界文化社
 井伏鱒二山椒魚・遥拝隊長』1992年第40刷(岩波文庫