2007-02-05 安岡章太郎の『僕の昭和史Ⅲ』 通りすがりの畑に梅が咲いている。白梅だ。鳥が枝の密集した辺りに一羽見え隠れする。蕪村の明和八年(1771年)の句に、 風鳥(ふうてう)のくらひこぼしや梅のかぜ 鶯の枝ふみはづすはつねかな 「鶯の枝」は明和六年一月二七日の句。 安岡章太郎の『僕の昭和史Ⅲ』で、『ソビエト感情旅行』と重なるところを読む。うーむ。なるほどね。 ソ連旅行の帰りにパリに出て、七月の終わりから十月のはじめまでフランスにいた話も興味深い。開高健に教えられたホテルに泊まっていたという。