語学趣味をめぐる話

ネムノキ

 ネムノキの若葉が芽吹いている。ぐんぐんと日々伸びている。蕪村の句に「やどり木に目を覚したる若葉かな」。明和六年(一七六九年)四月十日の句である。

 先日届いていた「出版ダイジェスト」No.133で、楳図かずおの「グワシ! ぼくの五か国語学習法」(談)が面白い。http://www.hakusuisha.co.jp/essay/2007/05/5_3.html
 苦笑する。白水社のホームページでも読める。
 こういう語学趣味をめぐる話は、読んだり聞いたりしていても、なかば呆れてうらやましくもあり、笑えてくるのだ。
 楳図かずおの談話が載っていた「出版ダイジェスト」に「黒田龍之助語学書書評」があって、『フィンランド語のしくみ』(白水社/吉田欣吾著)の書評を読むと、昨年の映画『かもめ食堂』でも聞けたフィンランド語のしくみを知りたくなったりするのだ。

フィンランド語のしくみ

フィンランド語のしくみ