やっと、梅雨明け宣言が出た。青空で朝から蝉の鳴き声が聞こえて来る。
街路樹にアブラゼミがいた。そばに近寄って眺める。蕪村の句に、
翻(ひるがへ)る蝉の諸羽(もろは)や比枝(ひえ)おろし*1
安永四年五月二十一日の句である。
毎月、最終月曜日にあるNHKラジオの番組「新・話の泉」が、一週間早く放送されていた。(参議院選挙があるためだろう。)
出演は立川談志、山藤章二、毒蝮三太夫、嵐山光三郎、松尾貴史で、司会は渡邊あゆみアナウンサー。
「悲憤慷慨世の中審議会」コーナーの後は、先月に続いて、元祖「話の泉」の問題で、昭和三十二年の問題を出演者が答えるのだった。質問を、渡邊アナウンサーがする。回答者の答えが味があって、とぼけた返答もあって面白い。脱線してゆく話に笑う。
渡邊アナウンサーも奮闘しているなぁ。公開録音しているので、会場からの拍手や笑い声も聞こえて来て臨場感がいいね。
最後に、家元の立川談志の「世界のジョーク」があって、笑った。「母さんどうしている? 庭で寝ている」と笑いをとって番組は終わった。
今月の「落語検定」の問題は、桂文楽の『船徳』からの出題である。
参照:「新・話の泉」http://www.nhk.or.jp/radiodir/izumi/