マレーシア映画特集2で、ヤスミン・アハマド(Yasmin Ahmad)監督の映画が、24日から27日まで映像文化ライブラリーで上映されている。
ヤスミンの物語「オーキッド4部作」である。
24日に観た『ラブン』(2003年、85分、カラー)は、マレー人の少女オーキッドとその父と母の家族の姿を温かくコミカルな映像で描いている。
今日の『細い目』(2004年、107分、カラー)はマレー人の少女オーキッドと華僑の少年ジェイソンの初恋物語である。人との出会いと別れが描かれているが、その描き方の手腕に感心した。
オーキッドの家庭ではマレー語、ジェイソン(自称)の家庭では中国語を話している。華僑の家庭での食事の場面で、思わずにやりとするシーンがあって笑う。
二人が会話するときには、英語で話す。
この映画に引用されるタゴールの詩の一節や音楽なども印象的だった。
12月に観たバーナード・チョウリー監督の映画『グッバイ・ボーイズ』(2005年)でもそうだったが、マレーシアという多民族社会のコミュニティの多様性を、この映画でもうかがい知ることになるのだった。
「ヤスミン・アハマドとマレーシア映画新潮」(国際交流基金・発行)というパンフレットを買う。
24日、ブックオフで三冊、購入。
佐々木マキ作・絵『ねむいねむいねずみ』1986年21刷(PHP研究所)
ポール・オースター『幽霊たち』柴田元幸訳(新潮文庫)
梅原猛『[森の思想]が人類を救う』1991年(小学館)