クローバーが一面に広がる歩道の脇にハルジオンが咲いている。
ヒメジョオンの花に似ている。
今夜のラジオ深夜便は、明石勇アナウンサーの担当日である。
ないとガイドの「読書で豊かに」はゲストは篠井英介さん。今月の本の紹介は次の四冊でした。
瀬戸内寂聴著『奇縁まんだら』(日本経済新聞出版社)
今野勉著『金子みすゞ ふたたび』(小学館)
渡辺保著『舞台を観る眼』(角川学芸出版)
三島由紀夫著『サド侯爵夫人』(新潮文庫)
今テレビの朝の連続ドラマで、バーのママさん役をやっていらっしゃる篠井英介さんが、本を紹介する。
女形を演じる演劇での楽しさ醍醐味を話される。そういう話を含めて四冊。前回、篠井さんが瀬戸内さんの本を紹介されたが、今回も瀬戸内さんの本の紹介であった。
一冊目は、『奇縁まんだら』である。瀬戸内さんの作家らとの出会いとそのエピソード集。明石さんは、「この本で面白かったのは松本清張さんの話、エピソードだったですね。」可愛いエピソード。篠井さんとこの本に登場する作家の話で二人の談話が盛り上がる。横尾忠則の絵も楽しめるそうだ。
二冊目に挙げられた今野勉さんの本は本当に労作で、今野さんはテレビのディレクターであり、金子みすゞの番組をつくったこともある人。1996年のNHKスペシャルで金子みすゞの番組をつくられたそうだ。篠井さんがとても楽しく読める、と話される。
明石さんも、金子みすゞは童話を書きたくなかったのじゃなかったのか、と話される。
本当の金子みすゞ像とは? 金子みすゞをめぐるミステリーのようにも読める本だそうだ。
三冊目から演劇の本になる。篠井英介さんが「わたくし明けても暮れても演劇演劇という生活でして・・・。」「わたくし、渡辺保さんの本が大好きで、演劇をめぐってとても楽しく読める本です。」
演劇はなまものでして、と演劇をライブで観るよさを話される。
四冊目は戯曲、三島由紀夫の戯曲『サド侯爵夫人』が紹介される。
「今年わたし五十なんですが・・・。」「十五、六年まえにルネというサド侯爵夫人に相当する役を延々3時間しゃべりっぱなしでございましてね。実はわたくしこの秋に『サド侯爵夫人』を挑戦もう一度させていただくんです。」
と、秋の公演で私がサド侯爵夫人を演じるんですと話されていた。
この膨大な絢爛なる三島の文学に触れていただきたい。と篠井英介さんが語る。
フランス革命前夜のフランス人の時代劇を日本人が演技する。ご縁のある方は是非、足を運び舞台でこの秋に『サド侯爵夫人』を観ていただきたいですね。是非戯曲というものを毛嫌いなさらないで、文庫本でも出ていますので読んでもらいたいですね。と談話が白熱したところで時間になった。
演劇のライブの醍醐味について、なるほどねと思った。
来月(7月)の「読書で豊かに」のゲストは植島啓司さん。
参照:『舞台を観る眼』http://book.asahi.com/review/TKY200806030087.html