行く年来る年

 今年最後の購入。
 何を購入したかというと、もう今年は買うことはないと思うのだが、「シャレオ古本まつり」がシャレオ中央広場で開催され古書店が多数出展し、にぎわっていた。
 27日から1月6日までの古本まつり。正月も開催中!
 28日、アッシュ書店の棚から以下を購入する。
 古山高麗雄著「他人の痛み」(中公文庫)
 遠藤一夫著「おやじの昭和」(中公文庫)
 今日出海著「山中放浪」(中公文庫)

 古山高麗雄の「他人の痛み」は、連続テレビ小説「マッサン」で知られる竹原の竹鶴酒造を訪ね歩いた古山さんの「友が持って来た一本の酒」という探訪記がある。

 酒蔵を見学させてもらった。専務取締役の竹鶴寿夫氏と、六十年配の杜氏(とうじ)が、酒が出来上がるまでの工程を詳しく説明してくれた。小ぢんまりとした、手造りという言葉が似合う酒蔵であった。
(中略)
 それでも竹鶴酒造では、まだ四季醸造はしていなかった。元来日本酒は、発酵の温度その他の関係で晩秋から冬にかけて造られて来たものだが、最近は、大手の会社では設備を整えて、季節に関係なく醸造するようになっている。手工業的に酒を造っていて、四季醸造をせず、防腐剤などを一切使用しないのが、竹鶴さんの心意気でもあり、誇りでもあるようだった。 299〜300ページ 

他人の痛み (中公文庫)

他人の痛み (中公文庫)

おやじの昭和 (中公文庫)

おやじの昭和 (中公文庫)