2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『三文役者』のこと

《5月29日は、新藤兼人監督が亡くなられて一年になります。新藤監督の映画人生を偲んで、新藤監督が80歳代、90歳代の時に撮られた3作品を上映します。》 29日、「新藤兼人監督を偲んで」の上映作品からの1本、『三文役者』(2000年、近代映画…

『映画と谷崎』(青蛙房)を読む2

千葉伸夫著『映画と谷崎』は、「最初の映画青年」谷崎の軌跡を調べている。 とても興味深い指摘や資料がみられる。その一部をまとめてみる。 谷崎潤一郎の横浜でのサイレント映画製作体験の前後について。 大正九年二月、松竹キネマ合名会社創立。 四月、大…

気になる新刊

気になる新刊を二冊。 『ユリイカ』6月号が特集「山口昌男 道化・王権・敗者」。 来月(6月)のちくま学芸文庫で、『山口昌男コレクション』が刊行されます。 参照:http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791702558 山口昌男コレクション (ちくま学芸…

サクランボと「私の極意」

24日、最低気温17℃、最高気温29℃。快晴で空気が乾燥している。 そのためか風が吹くと爽やかである。 公園の桜に、サクランボの実が見られた。近寄って観察する。 先日の20日、NHKラジオ深夜便で「母を語る 俳人・金子兜太」というインタビュー番組を…

大林宣彦監督の映画『HOUSE』

特集「日本映画の70年代」の1本、大林宣彦監督の映画『HOUSE』(1977年、東宝映像、88分、カラー)を観に寄る。観客が多い。 出演は池上季実子、神保美喜、大場久美子、南田洋子、鰐淵晴子、尾崎紀世彦、小林亜星、檀ふみ 。 5月プログラムよ…

『文学と映画のあいだ』のこと

5月5日が立夏で、晴天に恵まれた。この頃より公園の池に睡蓮が咲き始めている。 湿度が低いためか蛙の姿が見られない。 鏡のような水面から睡蓮の花があちこちと浮かび上っている。 白にほんのり紅色が混じった花弁(はなびら)が見事だ。 千葉伸夫著『映…

『映画と谷崎』(青蛙房)を読む

先日、タンポポの黄色い花や綿毛が沢山見られた。 近寄って観察する。タンポポの繊細な綿毛がびっしりと密集していた。 キク科タンポポ属の多年草の総称。野原や道端に生え、根際から羽状に深く裂けた葉を放射状に出す。三、四月ごろ、花茎を伸ばし、頂に黄…

エリダル・リャザーノフ監督の映画『ふたりの駅』

6日、「ロシア・ソビエト映画特集」で上映された映画の最後の1本。 エリダル・リャザーノフ監督の映画『ふたりの駅』(1982年、135分、カラー)を観に寄る。 ゴールデン・ウィークで観客が多い。 出演は、リュドーミラ・グルチェンコ、オレグ・バシ…

ラリーサ・シェピチコ監督の映画『処刑の丘』

5日、「ロシア・ソビエト映画特集」で、ラリーサ・シェピチコ監督の映画『処刑の丘』(1976年、110分、カラー)が上映される。 出演は、ボリス・プロートニコフ、ウラジーミル・ゴスチューヒン、アナトリー・ソロニーツィン。 特集のパンフレットよ…

映画『かもめ』

5日は二十四節気のひとつ立夏である。晴れて陽射しが強い。 南から吹く乾いた風が汗ばむ身体には心地よい。 朝は9℃だったが、午後は22℃まで上がる。若葉がみずみずしく、川岸にアオサギがいた。 とても大きな体長の鳥である。 アオサギではなく、チェー…

映画『火を噴く惑星』

「ロシア・ソビエト映画特集」で、パーヴェル・クルシャンツェフ監督の映画『火を噴く惑星』(1961年、83分、カラー)が上映される。 レトロ感のある宇宙冒険SF映画である。 出演は、ウラジーミル・エメリヤノフ、ゲオルギー・ジジョーノフ、ゲンナー…

映画『女狙撃兵マリュートカ』

「ロシア・ソビエト映画特集」が、5月1日から映像文化ライブラリーで始まった。 《敵対する2人の兵士の愛を描き、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した「女狙撃兵マリュートカ」、19世紀のロシア貴族の悲恋を描いた「貴族の巣」、地方駅を舞台にウエイ…