ノルウェイの森へ

毛虫

 もうすぐ雑節で八十八夜である。目に青葉、爽やかな風が吹く。
 植物がぐんぐんと枝と葉を伸ばしている、そういった植物の葉の裏に毛虫がいた。
 夕方、西の空に水星が高度20度ほどで見やすいらしい。この機会に見ておきたい。
 先日観たベント・ハーメル監督のノルウェイ映画『ホルテンさんのはじめての冒険』で、ベルゲン急行の終着駅のベルゲンという街やオスロ、そしてベルゲン急行からの沿線風景に関心をもったので、『芸術新潮』2008年12月号を見る。
「特集・ノルウェイの森へ」で、つぎのような記述がある。
 《ひろさは約三八万五〇〇〇平方キロで、日本とかわりありませんが、人口は四七四万人。そのうち七割以上の人が、海岸から一五キロ以内に住んでいるそうです。フィヨルドのせいですね。スウェーデンデンマークとちがって、EUに加盟していません。捕鯨国です。世界九位の産油国で、ひとりあたりGDPは世界で二位(日本は二二位)。劇作家イプセン、画家ムンク、作曲家グリーグは日本でも有名ですね。》