2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

団栗の寝ん寝んころりころり哉

街路樹の周囲にドングリが散らばっていた。手にとって見る。シラカシの実ではないだろうか。 ブナ科の常緑高木。山地に自生。葉はやや細長く、裏面は灰白色。四月ごろ、尾状の雄花と苞(ほう)に覆われた雌花とがつき、秋にどんぐりがなる。材を器具に用いる…

久松静児監督の映画「おふくろ」

「生誕100年 宇野重吉特集」からの一本、久松静児監督の映画『おふくろ』(1955年、日活、97分、白黒)を観る。 出演は、望月優子、木村功、左幸子、宇野重吉、二木てるみ、宍戸錠、沢村貞子、桂典子、千石規子、藤代鮎子。 田中千禾夫の戯曲の映画…

蛭川伊勢夫監督の映画「東京の空の下には」

右上写真の左が宇野重吉の透馬、右が山田五十鈴の徳子。 9月、10月は「生誕100年 宇野重吉特集」が開催されている。 蛭川伊勢夫監督の映画『東京の空の下には』(1955年、劇団民芸、日米映画、92分、白黒)を観る。 制作が劇団民芸と日米映画の…

「天野祐吉対話集」

20日、彼岸だった。道端に彼岸花が咲いていた。 ヒガンバナ科の多年草。土手や田の畦に生える。秋の彼岸のころ、高さ約三〇センチの花茎を伸ばし、長い雄しべ・雌しべをもつ赤い六部弁花を数個輪状につける。花の後、線形の葉が出て越冬する。有毒植物であ…

溝口健二監督の映画「西鶴一代女」

「生誕100年 宇野重吉特集」からの一本で、吉村公三郎監督の映画『西陣の姉妹』(1952年、大映京都、110分、白黒)の次に、溝口健二監督の映画『西鶴一代女』(1952年、新東宝、児井プロダクション、136分、白黒)が上映される。 どちらも…

吉村公三郎監督の映画「西陣の姉妹」

今月(9月)の「生誕100年 宇野重吉特集」で、35ミリフィルムに残された宇野重吉さんの出演作を上映している。 12日に豊田四郎監督の映画『雁』(1953年、大映東京、104分、白黒)の後、翌日13日に上映された吉村公三郎監督の映画『西陣の…

映画「雁」

「生誕100年 宇野重吉特集」が上映されている。その中の一本、 豊田四郎監督の映画『雁』(1953年、大映東京、104分、白黒)を鑑賞した。 出演は、高峰秀子、芥川比呂志、宇野重吉、東野英治郎、三宅邦子。 美術を木村威夫が担当している。音楽が…

けふという今日名月の御側(おそば)かな

先日、街路樹のザクロの実がつやつやと色づいていた。まだ食べ頃ではなさそうだ。 朝晩の風が肌寒くなった。 8日、二十四節気のひとつ白露で、夜半の月が晴れた空に白く明るく輝いていた。 澄み切った夜空に中秋の名月をじっくり眺める。月の明かりが地面に…

Whole Earth Catalogのこと

雑誌「スペクテイター」の30号が「 ホール・アース・カタログ〈後篇〉」で、スチュアート・ブランドへの赤田祐一さんのインタビューがあった。 それによると、スチュアート・ブランドが歓原発論者になっているという。 確かめるために、スチュアート・ブラ…

日本映画俳優全史から

猪俣勝人・田山力哉著『日本映画俳優全史―女優編―』を読む。 吉村公三郎監督の映画『わが生涯のかゞやける日』(1948年、松竹大船、101分、白黒)に出演の山口淑子について、 《またの名を李香蘭、というよりは、その名前による異邦人の女優として売…

映画「わが生涯のかゞやける日」

9月、10月は、生誕100年にちなんで宇野重吉さん(1914―1988)の特集を開催します。宇野さんは、劇団民芸を率いて日本の新劇界を代表する役者として活躍する一方、その確かな演技力で映画にも大きな足跡を残しました。そうした宇野重吉さんの出…

蟲ひとつ鳴きおとろふるこゑちぎれ

2日、晴れる。最高気温30℃、最低気温23℃。夕方に上弦の月が眺められた。 先日、公園の池にシオカラトンボを見つけた。人が近寄っても逃げる気配がない。 蝉時雨(せみしぐれ)のなかで、ツクツクボーシという蝉の声が聞えて来た。 ツクツクボウシのよう…