映画「女の叫び」

映画「女の叫び」

 「ニューヨーク近代美術館映画コレクション」の短篇集6作品にD・W・グリフィス監督の映画が二本含まれる。

 「女の叫び」(1911年、17分、白黒、一部染色、無声) 「男の友情」(1912年、13分、白黒、無声) 
 D・W・グリフィス監督の映画「女の叫び」の原題はThe Lonedale Operator。
 撮影はG・W・ビッツアー、脚本がマック・セネットである。日本語字幕・齋藤敦子。*1

 出演、ブランチ・スウィート、フランシス・J・グランドン、エドワード・ディロン。

 給料袋目当てに駅に押し入ろうとする強盗と、立てこもって助けを求める通信手の娘の攻防、そして恋人の危機を知って汽車で駆けつける機関士によるラスト・ミニッツ・レスキューが、クロスカッティングの手法でスリルたっぷりに描かれる。 (パンフレットより)

 鉱山会社の給料を詰めたバッグを受け取った通信手の娘(ブランチ・スウィート)とそれを知ってねらって駅舎の部屋へ押し入ろうとする二人組みの強盗、娘の助けを求める電信通信で危機を伝えられた娘の恋人(フランシス・J・グランドン)の機関士が蒸気機関車で駅へと駆けつける。

 娘、強盗団、機関士のあいだを緊迫感あふれるショットでつなげて見せている。
 最後はハッピーエンドなのですが、このハラハラドキドキ感は映画の醍醐味ですね。

*1:注記:「ニューヨークの地下鉄」(1905年、4分、白黒、無声)を、G・W・ビッツアーは監督している。