なまなまと枝もがれたる柘榴かな

 ザクロの実が色づく季節になった。ザクロの実が鈴なりである。触ると実は硬かった。熟すと実が裂ける。

ミソハギ科の落葉高木。葉は長楕円形。六月ごろ、筒形で多肉質の萼(がく)をもつ橙赤色の花をつける。果実は球形で、紫紅色に熟すと裂けて種子が現れる。果実の外種皮を食用に、また樹皮を駆虫薬に用いる。ペルシア地方の原産。せきりゅう。じゃくろ。   『大辞泉

 

 「なまなまと枝もがれたる柘榴かな

 飯田蛇笏の俳句で、昭和二年(1927年)の句です。