2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

対談「星条旗と青春と」を読む2

片岡義男と小林信彦の対談「星条旗と青春と」で、「一九四〇年代 大いなる幻影」、「一九五〇年代 蜜月の終り」、「一九六〇年代 根こそぎの十年」、「一九七〇年代 昨日を越えて」のうち、「一九六〇年代 根こそぎの十年」に、雑誌「平凡パンチ」の創刊され…

対談「星条旗と青春と」を読む

片岡義男と小林信彦の「星条旗と青春と」を読んでいる。 戦前、戦中、戦後のアメリカ文化に対する小林信彦の思い出や体験を、その日常感覚で語っていて、なるほどなあ、と頷く箇所があり興味深く楽しい読書体験だ。 戦後史・アメリカ論として読まれるべき対…

ラジオ深夜便「ぼくの“東京今昔物語”」

NHKラジオ深夜便で、「ぼくの“東京今昔物語”」という番組を聴いた。 小沢信男さんが出演。村上里和さんが聞き手である。 冒頭、編集者の松田哲夫さんが登場し、松田さんが小沢信男さんと出してきた本とその人柄などを語る。 『東京骨灰紀行』のことですね。 …

哲学者の話を聴く

NHKのラジオ深夜便で哲学者の話を聴く。 オトナの教養講座「哲学」で、野矢茂樹さんが出演。聞き手が明石勇さん。一部を聞き書きすると、 哲学はお金のかからない道楽である。 へへ、しょうもないことを考えるんだなと考えてもらいたい。 林檎は暗闇でも赤い…

対談を読む

21日は二十四節気の一つ小満である。草木が茂って天地に満ちる時期を云う。 20日、晴れる。最高気温27℃、最低気温17℃。乾燥した風が吹く。 公園の池を訪れた。睡蓮(スイレン)の花が水面に広がって、あちこち咲いている。美しい光景。人々が睡蓮の…

はしり出て藻を刈る雨に鳴く鵜かな

川にアオサギがいた。大きな長身の鳥だ。 海鵜(ウミウ)は水中に繰り返し潜っていた。 「軒菖蒲庭松花をそろへけり」 「はしり出て藻を刈る雨に鳴く鵜かな」 「槻の南風飛燕の十字かたむけり」 飯田蛇笏の俳句で、昭和十二年(1937年)の句です。 「望…

映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」

先週、ケン・ローチ監督の映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2016年、イギリス、フランス、ベルギー、1時間40分、カラー)を観た。観客は20人ほど。 イギリスのニューカッスルの大工ダニエルは59歳、心臓の病気で医師から休業して養生するよ…

「ポーランド映画祭」

4月26日から5月12日まで「ポーランド映画祭」が映像文化ライブラリーで開催されている。 アンジェイ・ワイダ監督の代表作9作品と若手監督の3作品が上映される。 4月、アンジェイ・ワイダ監督の映画『地下水道』(1956年、97分、白黒、デジタ…

瀧おもて雲おしうつる立夏かな

5月5日が、二十四節気のひとつ立夏であった。 梅の実が膨らんで大きくなっている。 街路樹のニセアカシアの花は風にゆれていた。 公園の池に睡蓮が咲いていた。静かな水面に顔を出している。 蛙の声は聞えない。 「瀧おもて雲おしうつる立夏かな」 「田水…

這ひ渡る蟻に躑躅は花ばかり

五月晴れで、最高気温27℃、最低気温19℃。 桐の花が青空を背景に満開になっている。風が心地よい。 ゴマノハグサ科の落葉高木。高さ約一〇メートル。樹皮は灰白色。葉は大形の広卵形で長い柄をもち、対生。五月ごろ、紫色の鐘状の花が円錐状に集まって咲…

「ユリイカ」「特集=追悼・鈴木清順」

「ユリイカ」2017年年5月号を手に取ってみました。 「特集=追悼・鈴木清順」 「鈴木清順、大いに語る」2005年12月1日の公開座談会を収録した『望星』2006年五月号、六月号をひとつにまとめ再録しています。(鈴木清順×蓮實重彦×山根貞男) …