2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒドリガモと新刊から

26日、快晴で夕方の空に上弦の月が高く眺められた。寒波襲来。 27日、晴れて北よりの風が強く吹く。最低気温5℃、最高気温10℃。 冬の渡り鳥のヒドリガモが岸辺で水中の海藻を食べていた。 河出書房新社から特集本で、「古川ロッパ:食べた、書いた、笑…

山口昌男の新刊、二つの書評

22日、雨。最高気温10℃、最低気温7℃。東の風が吹く。 24日、晴れる。最高気温14℃、最低気温4℃。乾燥している。 街路樹のツバキが満開になっていた。青空に赤い花が鮮やかだ。 花びらが大きく厚みがあり、湯飲み茶碗のような形をしている。葉は厚み…

山口昌男著『エノケンと菊谷栄』のこと

「一冊の本」2月号に、山口昌男著『エノケンと菊谷栄』の刊行を知らせる晶文社の広告があった。 そのキャッチコピーが、孤高の文化人類学者、〈幻の遺稿〉遂に刊行 80年代に筆を執ったが、中断したまま完成には到らなかったという。 エノケン(榎本健一)…

かへりつく庵や春たつ影法師

19日、二十四節気のひとつ雨水である。晴れて北風が強い。最高気温9℃、最低気温3℃。 自然の移り変わりが植物の変化に見て取れる。 梅の花が見頃になった。近くで観察するとほのかな梅の香りがした。 「風呂あつくもてなす庵の野梅かな」 飯田蛇笏の俳句…

早春や庵出る旅の二人づれ

曇る。最高気温12℃、最低気温7℃。 アセビ(馬酔木)の花が枝に鈴なりに咲いている。 ツツジ科の常緑低木。乾燥した山地に自生。早春、多数の壺(つぼ)形の花が総状につく。有毒。葉をせんじて殺虫剤にする。「馬酔木」は、馬がこの葉を食べると脚がしび…

「みすず」読書アンケート3

月刊「みすず」2015年1・2月合併号の毎年恒例の読書アンケートを見る。 読んだ本のコメントを読むのは興味深いものだ。 関川夏央『子規、最後の八年』(講談社)とドナルド・キーン『正岡子規』(角地幸男訳・新潮社)へのコメントを江口重幸氏(精神…

「みすず」読書アンケート2

昨年の読書をめぐって、月刊『みすず』1・2月合併号の「読書アンケート」を読んでいます。 私が昨年読んだ本を選んでいる人は誰か居ないかと探してみた。 阿部公彦氏の選んだ一冊で、片岡義男、鴻巣友季子『翻訳問答 日本語と英語行ったり来たり』がありま…

「みすず」読書アンケート

月刊『みすず』1・2月合併号の「読書アンケート」を手にとってみた。 2014年に読んだ本の157名へのアンケート調査をしている。 今読書中の本を挙げている人がいたので驚いた。 酒井忠康氏(美術史)選のロジャー・パルバース、四方田犬彦『こんにち…

「山口昌男ラビリンス」から

晶文社からの新刊で山口昌男著『エノケンと菊谷栄』という本の人物で菊谷栄について、山口昌男の本から探っています。 『山口昌男ラビリンス』という大型本があります。 本書の編集を担当した川村伸秀さんが、「本書では、著者が述べていることをできるだけ…

山口昌男の「冥界遊び」から

晴れ間があったが、午後から気温が下がった。寒風に加えてかすかに牡丹雪が混じる。 この冬一番の寒空に、雲間の青空からの日の光を浴びて山茶花(サザンカ)の花が満開であった。 ツバキ科の常緑小高木。九州・四国の山地に自生。葉は楕円形で両端がとがる…

鴨と山口昌男著『エノケンと菊谷栄』のこと

4日は二十四節気のひとつ立春だった。立春が過ぎてもまだ寒気は衰えない。 6日、最高気温9℃、最低気温1℃。風は余りなく穏やかだ。 川に渡り鳥が群れていた。川の流れに逆らって泳ぐ姿が眺められた。 鴨の仲間のヒドリガモで、小さな群れが生き生きと元気…

鴨と片岡義男著『町からはじめて、旅へ』のこと2

3日は節分。恵方巻を食べる。 渡り鳥の鴨でキンクロハジロ(金黒羽白)の群れを眺めていたら、キンクロハジロとからだの色と模様の違う鴨が混ざっていた。 茶と白の羽の色模様がくっきりしたホシハジロ(星羽白)という鴨だった。 眺めていると、キンクロハ…

鴨と片岡義男著『町からはじめて、旅へ』のこと

晴れる。最高気温8℃、最低気温1℃。青空で陽射しが強い。常緑樹の葉が光に照らされている。 冬の渡り鳥が堀に群れていた。鴨(かも)の仲間で、キンクロハジロ(金黒羽白)だ。 からだの黒と白の模様に特徴がある。水面にひとかたまりの群れをつくっている…