2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ノルウェイの森へ

もうすぐ雑節で八十八夜である。目に青葉、爽やかな風が吹く。 植物がぐんぐんと枝と葉を伸ばしている、そういった植物の葉の裏に毛虫がいた。 夕方、西の空に水星が高度20度ほどで見やすいらしい。この機会に見ておきたい。 先日観たベント・ハーメル監督…

ヤナギとG線上のアリア

枝垂れ柳の若葉が風にゆらゆらとゆれている。そしてツバメが飛び回っている。 ツバメの鳴き声がなぜかスズメに似ているような気がする。 ヤナギ科ヤナギ属の落葉樹の総称。一般に湿地に多く、低木または高木で、葉は互生する。雌雄異株。主に早春、花が穂状…

けふのみの春をあるひて仕舞いけり

公園の池に睡蓮が咲いていた。あちこちに葉の陰から花が見え隠れしている。 ハスはまだ眠っている。もうすぐ目覚めるでしょう。クスノキの若葉の新緑が鮮やかだ。風が強く気温が低い。肌寒く感じる。 蕪村の句に、「けふのみの春をあるひて仕舞いけり」。 西…

映画『ホルテンさんのはじめての冒険』

ベント・ハーメル監督の映画『ホルテンさんのはじめての冒険』(2007年、ノルウェー、90分、カラー、ヴィスタ)をシネツイン1で観た。ノルウェーの首都オスロからベルゲンまでを結ぶベルゲン急行の運転士を務める67歳のホルテンさんが主人公である…

J・G・バラードのこと

19日、園芸店で、黒皮枝豆、九条ネギの苗を購入。 公開2日目の映画『スラムドッグ$ミリオネア』をシネツイン2で観る。最終回でほぼ満席だった。 インドのムンバイを舞台にしてテレビのクイズ番組で全問正解に挑戦した主人公の半生の回想を織り交ぜなが…

「国民服」をめぐる随想

園芸店で、ピーマンとニガウリの苗(追加)を買う。 屋外にいろいろな野菜の苗が並べられている。トマト、ナス、アシタバ、落花生、黒皮カボチャ、トウモロコシ、オクラ、パセリ、ネギ、唐辛子、スイカ、ウリ、茗荷(みょうが)、生姜(しょうが)など。野菜…

桃花祭とアニメ

4月15日の夕方、フェリーで宮島に渡る。 厳島神社の桃花祭の舞楽があるのだ。帰りが遅くなるので、参道のやまだ屋で、もみじ饅頭を買っておいた。 参道と千畳閣の間の斜面を鹿の群れが疾走していた。八重桜と枝垂れ桜が満開で見頃だ。 干潮だったので、大…

曙のむらさきの幕や春の風

通りの歩道に沿って一面にシロツメクサ(白詰草)が群生している。白い花の中に淡紅色も混じっている。見事な花畑である。 蕪村の句に、「曙(あけぼの)のむらさきの幕や春の風」。 マメ科の多年草。茎は地をはい、三枚の小葉からなる複葉。夏、葉の付け根…

『追放された魂の物語』

気温が上がり夏日になる。ヤマブキも咲き始めた。 八重咲きで見た目は梔子(くちなし)色、鬱金(うこん)色に似ている。鮮やかな濃黄色だ。 バラ科の落葉低木。山間の湿地に多く、群生する。葉は互生し、卵形で先がとがり、縁に二重のぎざぎざがある。晩春…

うどん屋

園芸店で北進キュウリの苗を購入。葉桜が見頃だ。 今夜は十六夜の月で、十五夜より月の出が遅くなった。夜半に南中して南西に傾く頃になると素晴らしく美しい。 佐伯一麦の『芥川賞を取らなかった名作たち』(朝日新書)で、島田雅彦と佐伯一麦の巻末対談が…

ねぶたさの春は御室の花よりぞ

園芸店でニガウリとシシトウの苗を購入。 午後7時過ぎ満月が東の空低く昇って来ていた。シリウスは南中している。気温が上がる。川岸の夜桜を見物する。 蕪村の句に、「ねぶたさの春は御室(おむろ)の花よりぞ」。*1 新聞連載の杉本秀太郎の「私の収穫」第…

ゆく春や逡巡として遅ざくら

気象台から今年は桜が満開までに二週間かかったというニュースあり。まだ八分咲きくらいで、桜は見頃だ。 蕪村の句に、「ゆく春や逡巡(しゆんじゆん)として遅ざくら」。天明二年の句である。 四月五日は二十四節気のひとつ清明だった。清く明らかな季節に…

『ロシュフォールの恋人たち』

ジャック・ドゥミ監督の『ロシュフォールの恋人たち』(1967年、フランス・アメリカ、127分、カラー、シネスコ)と『シェルブールの雨傘』(1963年、フランス、ドイツ、91分、カラー、ヴィスタ)を二本続けて見る。サロンシネマ2で、座席は入…

『改訳 形の生命』とツバメとツツジ

ツバメをこの春初めて見た。小高い公園の桜の木々の上を飛び回っている。花見とツバメ見。 ツツジも見つけた。コバノミツバツツジ? 葉はまだ出ていない。紫色にはっとする。鮮やかだ。 今朝の朝日新聞に連載中の杉本秀太郎「私の収穫」の第2回は「改訳」と…

池田より炭くれし春の寒(さむさ)かな

4月1日は花冷えの日で、晴れのち曇り午後3時ごろより小雨。 春の嵐が吹き荒れる。海上の風波も強かった。夜半に晴れ間が見えた。 2日は、快晴で公園や街路樹の桜がまだ八分咲きくらいで、昼間の花見客あり。散ってはいない。 蕪村の句に、「池田より炭く…