2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

バートランド・ラッセルの「怠惰への讃歌」

8月の平凡社の新刊でバートランド・ラッセルの『怠惰への讃歌』が復刊されるようだ。 平凡社ライブラリー676になる予定で、翻訳者が柿村峻、堀秀彦となっている。 ということは、角川文庫の『怠惰への讃歌』がそのまま復刊されるということだろう。 今回…

「楽園創造」

19時ごろに太陽が沈む。20時ごろに月が南中した。高度は40度ほど。 雲間の晴れた中に上弦の月が眺められたのは嬉しい。長雨で月も星も見ることが出来なかったのだ。 長雨で野菜の生育にも影響が出ている。百日紅(さるすべり)の花が美しい。 今月の平…

ヤスミン・アハマドさんのこと

今朝の朝日新聞の4面の国際面の左下に、《「ヤスミン・アハマドさん(マレーシアの映画監督)国営ベルナマ通信によると、25日、クアラルンプールの病院で脳出血のため死去。51歳。》という訃報に吃驚する。 昨年(2008年)の1月、マレーシア映画特…

笑福亭仁鶴を聴く3

昨夜の九時ごろから豪雨になる。今日の未明過ぎまで降り、雷鳴も聞こえた。 今日は、終日、曇り空であった。 夜、ドーン、ドーンと音の響いてくる花火大会を遠くからだが、懐手して見物する。 午後8時から9時まで闇のスクリーンに花火が上がる。梅雨空に色…

笑福亭仁鶴を聴く2

七月二十三日は二十四節気のひとつ大暑で、一年のうちでもっとも暑さの厳しい頃である。 通りのあちこちから蝉の鳴き声がする。桜の樹にアブラゼミがとまって鳴いていた。 蕪村の句に、「半日の閑(かん)を榎(えのき)やせみの声」。明和三年六月二日の句…

笑福亭仁鶴を聴く

川を渡っていると、夕方のオレンジ色の太陽に照らされて輝くアオサギがいた。 午前の部分日食の時は曇り空で、それでも日食の間は少しばかり空か暗くなった気がした。 夜、CD『上方落語特選 笑福亭仁鶴 第四集 不動坊・延陽伯』から、「不動坊」と「延陽伯」…

「日曜美術館」で与謝蕪村

南からの湿った風が吹き、湿度が高い。蝉が鳴く。気温も30度を越えて蒸し暑い。梅雨はまだ明けず。 夜、NHK教育テレビの「日曜美術館」で「与謝蕪村 響きあう絵と詩」と題した番組を観る。 俳画を通して蕪村の世界を味わう。蕪村と池大雅との「十便十宜帖」…

『わが幼少時代のポルト』

「ポルトガルの巨匠 マノエル・ド・オリヴェイラ監督特集」から映画『わが幼少時代のポルト』(2001年、ポルトガル=フランス、61分、カラー)を映像文化ライブラリーで、観客は15人ほど。 原題はPORT DA MINHA INFANCIA。 監督の生れ故郷であるポル…

オリヴェイラ監督『家路』

「ポルトガルの巨匠 マノエル・ド・オリヴェイラ監督特集」から、『家路』(2001年、ポルトガル=フランス、90分、カラー)を観る。映像文化ライブラリーで。 原題はJE RENTRE A LA MAISON。観客は25人ほど。 冒頭、老いた王を演じている芝居が舞台…

『クレーヴの奥方』

「ポルトガルの巨匠 マノエル・ド・オリヴェイラ監督特集」が7月15日から映像文化ライブラリーで開催されている。6本が上映される。 初日、『クレーヴの奥方』(1999年、ポルトガル=フランス=スペイン、107分、カラー)を観た。観客は20人ほ…

「古本屋巡りの楽しみ」

街路樹のザクロが実をつけている。ほんのり色づく。 昨夜、NHKのラジオ深夜便で、人生“私”流「古本屋巡りの楽しみ」と題して池谷伊佐夫氏が出演。 柴田祐規子アナウンサーの担当日である。 池谷さんの描かれる古本屋のイラストをめぐっての談話が興味深い。 …

水晶の山路ふけ行清水かな

夕方、公園の池でハスの葉にクロイトトンボを見つけた。 青い紋の色が透明感があり宝石のようだ。 蕪村の句に、「水晶の山路(やまぢ)ふけ行(ゆく)清水かな」。明和五年五月十六日の句である。 老舗書店に寄る。PR誌『図書』2009年7月号、店員に尋ね…

「新・話の泉」を聴く

七月七日は二十四節気のひとつ小暑である。そして、五節句のひとつ七夕であるが、今年も曇り空で星と満月は見られず。 二十四節気の一。七月七日ごろ。このころから暑気が強くなる。 『大辞泉』 夜、NHKラジオの番組「新・話の泉」を途中から聴いた。 出演は…

映画『それでも恋するバルセロナ』

ウディ・アレン脚本・監督の映画『それでも恋するバルセロナ』(2008年、米・スペイン、96分、カラー、ヴィスタ)を観る。サロンシネマ2で。 原題はVicky Cristina Barcelona。 ヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハ…

半夏生(はんげしょう)

七月二日は、雑節のひとつ半夏生(はんげしょう)である。 つるなしいんげんの苗を植える。 午後八時頃、月が南の曇り空にぼんやりと眺められた。 蕪村の句に、「こもり居て雨うたがふや蝸牛(かたつぶり)」。 とぼけた味わいがある句だ。 太陽が黄経一〇〇…